「5月のゴールド（XAUUSD）相場はこれからどうなるの？」
「相場が読めないです…」
「相場の分析ができるようになりたいです」
と思っている方も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、2024年5月のゴールド（XAUUSD）相場予想・FXチャート分析を解説します。
ゴールドは、多くのFXトレーダーが取引しているため、テクニカル分析が比較的効きやすく、チャート分析が有効です。
当記事では、2024年5月のゴールド予想精度を高めるため、5月10日までの相場は静観。5月上旬までの値動きをもとに、5つの切り口からFXチャート分析・予想をしています。
2024年5月12日以降のゴールドの推移をどのFXサイトよりも詳しく予想しているので、ぜひ参考にしてください。
ゴールドのFX相場予想【2024年5月13日～】
まず、ゴールド相場予想の結論からお伝えします。
2024年5月のゴールド相場予想は、以下の通りです。
- 「調整（レンジ）→上昇トレンド（買い目線）」が基本戦略
- 2024年5月のゴールドは、2350～2370で調整・もみ合う可能性あり
- 2024年5月の第一目標は2400
- 2024年5月の第二目標は直近高値の2431
- 2024年5月に2431を明確に上抜ければさらに上昇の可能性も
- 2024年5月の下限ラインは2345～2350
- 2024年5月に2345を下抜けると2330までは下がる可能性が高い
詳しいゴールドのFXチャート分析は後述しますが、ゴールドの日足チャートは確実に上昇パーフェクトオーダーを形成中です。
5月上旬は、移動平均線25EMAを割り込んで雲行きが怪しくなりかけましたが、5月9日・10日に一気に上昇し、よい押し目となって上昇トレンドに回帰しています。
上限の目標値・節目のレートは、2400と2431付近になるでしょう。
ただし、チャート分析通りにすんなり上がらないのもゴールドの特徴です。ゴールドの相場では、ダマシや調整も頻繁に入ってきますからね。
では、ゴールド相場の下限、つまり最終防衛ラインも見ておきましょう。
上画像はゴールドの4時間足チャートです。
5月10日時点で、ゴールド価格は2360付近。上昇トレンド中ではあっても、一時的に調整が入ることも視野に入れておく必要があります。
特に、月曜日は様子見になることが多いので、週初めにジワジワと下げて、節目の2350付近までいったん下落する可能性もあるでしょう。
上画像にはフィボナッチリトレースメントのラインも引いていますが、ちょうど節目の2350の価格帯が、フィボナッチ23.6%の節目と合致します。
ゴールド相場が2350を明確に割り込む（2345まで落ちる）と、次の節目である2325～2330付近まで一時的に下がるパターンも想定しておきましょう。
FXチャート分析によるゴールド相場予想
では、ゴールド相場予想をより詳しく解説します。
簡単に言えば、「ゴールドは5月に上昇トレンドを継続する」というFX予想の根拠ですね。
以下5つの切り口から、ゴールドのFXチャート分析・予想を見ていきましょう！
- トレンドラインによるゴールド相場分析・予想
- 移動平均線によるゴールド相場分析・予想
- 平均足によるゴールド分析・予想
- テクニカル全般によるゴールド分析・予想
- ドル円から見たゴールド分析・予想
①トレンドラインによるゴールド分析・予想
まず、ゴールドの週足チャート分析（トレンドライン）をご覧ください。
5月6日〜10日の週に、トレンドラインできっちり反発上昇しています。
ゴールドの週足チャートのトレンドラインから言えることは「上昇トレンド継続」です。
次に、ゴールドの日足チャート分析（トレンドライン）も見ておきましょう。
日足チャートも、しっかりとトレンドラインで反発し、5月9日・10日に上昇傾向となっています。
5月10日は一時2375まで上昇。金曜日ということで利確の流れもあり、最終的には2360で終わりましたが、5月13日以降は大きな上昇へつながる可能性もあるでしょう。
ただし、一時的に調整が入ったり、もう1度押し目を作るために下げるパターンも想定しておく必要があります。
「一時的な戻し」を見るためには、もう1つ下の時間足を確認しておくことも大事です。
上画像は、ゴールドの4時間足チャート分析（チャネルライン）です。
ゴールド相場は、4時間足チャートで分析すると、下降のチャネルラインが引けます。つまり、短期ベース（デイトレ目線）で言うと、下げる可能性もあるということですね。
冒頭の「ゴールドのFX相場予想【2024年5月13日～】」で解説した通り、ゴールドの下限の節目は2345〜2350付近。
5月13日以降にゴールド相場がいったん下げた場合は、2350前後でもみ合うことを予想しておきましょう。
②移動平均線によるゴールド分析・予想
続いて、移動平均線によるゴールドのチャート分析・予想をお伝えします。
上画像は、ゴールドの週足チャート分析（移動平均線）です。移動平均線25EMA・75EMA・200EMAは綺麗な上昇パーフェクトオーダーを形成しています。
基本的には、「週足チャートの移動平均線は上昇トレンド」と見てよいでしょう。
ただし、3月〜4月に急上昇したため、25EMAとの乖離がだいぶ大きくなっている点は要注意です。
FX・ゴールドでは、大きな上昇トレンド中に大きめの戻し（利確）も入ってきます。
安易に買いエントリーするのは避けたほうがよいでしょう。先ほどのトレンドラインで解説したように、2345〜2350までいったん下げてきた所を狙うのがおすすめです。
続いて、ゴールドの日足チャート分析（移動平均線）です。こちらも、移動平均線25EMA・75EMA・200EMAは綺麗な上昇パーフェクトオーダーを形成していますね。
ゴールド相場を日足チャートで見ると、短期25EMAで反発して、上昇し始めた局面です。
この25EMAはかなり強力だと予想できます。週足で見ても強い上昇トレンドのため、そう簡単に25EMAを下抜けることはなさそうです。
予想としては、短期的には2350付近まで戻して、再び大きな上昇が始まる可能性が高いでしょう。
ゴールド相場は、月曜日にもみあうケースが多いので、週始め（5月13日〜14日）にいったん下がった所を狙うのがセオリーです。
ただし、一時的な戻りがなく、素直に上昇を始める可能性もあります。
ゴールド相場が上昇を続ける場合、利確の目安は2400の少し手前（2395）あたりで設定するのがおすすめです。
③平均足によるゴールド分析・予想
続いて、FXインジケーター「平均足」でもゴールドチャートを分析・予想してみましょう。
平均足は、トレンドの方向感を知るのに便利なFXインジケーターです。平均足の見方は、以下の通り。
- 平均足が白色：上昇トレンドを示唆
- 平均足が赤色：下降トレンドを示唆
- 平均足が上ヒゲ：強い上昇トレンドが予想される
- 平均足が下ヒゲ：強い下降トレンドが予想される
上画像は、ゴールドの週足チャート分析（平均足）です。
平均足だけでなく、より予想精度を高めるため、ボリンジャーバンドも表示しています。
ゴールドの週足チャートは、平均足が白色で、かつボリンジャーバンドの+1σに位置しているので、強い上昇トレンド継続中と見てよいでしょう。
ただし、直近の平均足（5月6日〜10日の週）は、上ヒゲと下ヒゲがほぼ同じ長さですね。
これは、ゴールド相場が調整局面であるためと予想できます。簡単に言えば、買い・売りで迷った方が多かったということですね。
とは言え、平均足が白色で+1σにいるので、基本的には上昇トレンドと予想してよいでしょう。
続いて、ゴールドの日足チャート分析（平均足）です。
日足チャートの平均足は、ボリンジャーバンドのミドルバンドと+1σの間に位置しています。
基本的には、ミドルバンドより上に平均足があれば、上昇傾向と見ることが可能です。
しかも、ゴールド日足の平均足は、白色かつ長い上ヒゲを付けています。上ヒゲが長いと、その後強い上昇トレンドが発生する可能性が高いです。
ゴールドは、日足の平均足で見ても、今後の上昇トレンドが予想される状態と言えるでしょう。
④テクニカル全般によるゴールド分析・予想
次に、ゴールド相場のテクニカル分析全般の方向性も解説しておきます。
上画像は、チャート分析ツールとして有名な「TradingView」のテクニカル分析です。
FXの代表的なインジケーター26種類を分析して、全体として買い・売り・中立のいずれに向かっているかを分析・予想する指標とお考えください。
ゴールドの相場観を掴むため、月足・週足・日足・1時間足の4種類の指標を表示しています。
ゴールド相場の大きな流れとしては、完全に買い有利ということをご実感頂けたのではないでしょうか。
ゴールドの月足では「強い買い」となっています。上昇トレンドが続くという予想とも一致していますね。
ただし、1時間足では「中立」。買いと売りが拮抗している状態です。一時的に利確などの調整が入っていると見てよいでしょう。
1時間足など短い時間足でいったん「売り優勢」になり、もう1度「買い優勢」になった所で買いエントリーすれば、よい押し目買いをできるでしょう。
⑤ドル円から見たゴールド分析・予想
ゴールド相場を分析する際には、ドル円相場をチェックすることも大切になります。
ゴールドとドル円は、以下のように相関関係になりやすいためです。
- ドル円が下降（円高・ドル安）になるとゴールドのチャートは上がりやすい
- ドル円が上昇（円安・ドル高）になるとゴールドのチャートは下がりやすい
ゴールドは「XAU/USD」のことだと考えれば分かりやすいでしょう。
円高ドル安になれば、ドルの価値が下がるわけなので、XAUUSD（ゴールド）チャートは上昇が予想される局面。
一方、円安ドル高になれば、ドルの価値が高まるわけなので、XAUUSD（ゴールド）チャートは下落が予想されます。
では、ドル円（USD/JPY）のFXチャートを見ておきましょう。
上画像は、ドル円の4時間足のチャートです。4月・5月に計2回の為替介入があったときには、150円台前半まで下落しました。
その後は、ジワジワと155円台まで上昇中です。ただし、3回目の為替介入を警戒して、値動き自体は小さくなると予想されます。
2024年5月のゴールド相場に与えるドル円相場の影響は、あまり大きくはないでしょう。
ただし、もし3回目の為替介入が入れば、一気に円高ドル安方向へ振れる可能性があります。
その場合、ゴールドのチャートとしては、予想される上昇トレンド方向と為替介入（ドル安）が一致するため、一気に急上昇することもあり得るでしょう。
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まとめ：5月のゴールド相場は上昇予想ながら調整にも警戒が必要
以上、5つの切り口から、ゴールド相場の5月予想をしてきました。
どの分析でも、ゴールドは上昇トレンドが続くという予想です。
ただし、短期的・一時的には調整が入って、2350付近もしくは2330付近まで下落する可能性もあるでしょう。
2024年5月のゴールド相場予想をまとめると、以下3つのパターンが考えられます。
- 予想①：押し目を作らずこのまま2400・2431を目指して上昇を続ける
- 予想②：2345～2350までいったん戻してから、2400を目指して上昇する
- 予想③：2330付近まで強く戻してから、2400を目指して上昇する
最も可能性が高いのは、予想②と考えています。すんなり上昇とはいかず、一時的な戻りが入って押し目を作るのではないでしょうか。
予想③になる可能性もありますが、そこまで下がらずに、一方的に上がり続けてしまうリスク（機会損失）もあります。
まずはゴールド相場を静観し、2350を切る地点まで下がったら、小ロットで買い打診し、損切りは2325辺りに設定するのも1つの方法です。
また、ゴールドのレートが2380を突破すれば、次の節目の2400まで突っ走ることも予想されます。
2385～2395辺りの伸びやすい価格帯だけ、ゴールドで買いエントリーするのもアリでしょう。
2024年5月のゴールド相場は、買い目線ではあるものの、一時的な調整・戻りがどこまで入るか（いったん下がるか）の見極めが重要です。
5月のゴールド取引での勝率を高めるためには、一時的な下落を狙って売りエントリーすることは避けたほうがよいでしょう。
基本戦略は、「大きなトレンドの流れには逆らわず」です。買いエントリーだけを意識しながら、ゴールドで大きく稼ぐチャンスを狙っていきましょう！